シネマ歌舞伎 『天守物語』
泉 鏡花 作
戌井 市 郎 演出
坂東 玉三郎 演出
(平成二十一年七月歌舞伎座公演)
2012年1月21日全国公開
泉 鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされるこの作品は、白鷺城(姫路城)の最上階に異形の者たちが住むという伝説に由来します。
鏡花はこの伝説にその他の怪異譚を巧みに織り交ぜて、美しい異界の人と、この世の人間との恋物語を描きました。
白鷺城の最上階にある異界の主こと天守夫人の富姫(玉三郎)が、侍女たちと語りあっているところへ、富姫を姉と慕う亀姫(中村勘太郎)が現れ、宴を始めます。
その夜、鷹匠の姫川図書之助(市川海老蔵)は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹するところ、鷹を追って天守閣最上階に向えば命を救うといわれ、天守の様子を窺いにやってきます。しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去りますが、手燭の灯りを消してしまい、再び最上階へと戻り火を乞います。
すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えますが
、この兜から図書之助は賊と疑われ、追われるままに三度最上階に戻ってきます。いつしか図書之助に心を奪われた富姫は喜んで彼を匿いますが、異界の人々の象徴である獅子頭の目を追っ手に傷つけられ、二人は光を失ってしまいます。ともに死を覚悟のとき、そこへ名工の近江之丞桃六があらわれ獅子頭の目を修理しふたりに光がもどる。(ちらしから)
今回松竹はシネマ歌舞伎三部作として『天守物語』『海神別荘』『高野聖』を玉三郎主演で製作した。
『高野聖』は博多座で舞台を観た。
以前シネマ歌舞伎はやはり玉三郎主演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を観たが、今回思ったのはやはり映画では平面的、舞台のあの空間にまさるものはないと痛感した。
原作戯曲・天守物語 ←このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫より。
















































監督 鶴橋康夫

